食事直後の運動で横腹が痛くなる原因は○○の問題
横腹が痛くなる
食事直後に運動して横腹が痛くなった経験ありませんか?
小学生や中学生の時に給食後の5時間目に体育をした時や、部活前に食事をして部活中に横腹やわき腹が痛くなったりしますよね。もちろん大人になってからもそのような状態に陥ることがあると思います。
これは、急激な酸素の消費による横隔膜の虚血やけいれんによる痛みだという説もありますが、そうであれば左わき腹だけが痛くなる説明には説得力がありません。
原因としては「血液」と「脾臓」です。
脾臓(ひぞう)って?
脾臓は左のわき腹、やや背中側に位置する、握り拳ほどの大きさでスポンジ状の柔らかい臓器です。
主な役割は、リンパ球を産生したり、赤血球を壊して鉄分を取り出すことです。
赤血球の寿命は約3ヶ月、古くなった赤血球は脾臓で壊され、取り出した鉄分はリサイクルして新たな血を作る材料として骨髄に送られます。
そしてもう一つ、脾臓には血液を備蓄しておく貯蔵タンクの役割もあります。
筋肉や内臓が急に血液を必要とする時に、脾臓に貯めておいた血液を送り込む役割があります。
対処法・軽減する方法はある?
筋肉が血液を必要とする時とは、急な運動をした時。
胃腸が血液を必要とする時とは、食べ物が胃腸で消化される時です。食後、消化管への血液供給量が増えると、脾臓は収縮して貯めておいた血液を放出しますが、そこで同時に運動を始めると、筋肉への血液供給も必要になり、脾臓はさらに急激に収縮します。
その時の痛みがまさにわき腹の痛みです。
心臓から送り出される血液の量は安静時は毎分5ℓですが、運動時には毎分25ℓにまで増え、その80%が筋肉へと供給されます。食後は安静にするのが一番ですが、準備運動をして徐々に運動の強度を上げていけば、急激な脾臓の収縮は起こりにくいと言えます。
まとめ
食事の直後で運動をする場合は、しっかりと準備運動を行い、いきなり強度を上げずに徐々に上げていくようにしましょう。
そうすることで、わき腹の痛みは軽減されることでしょう。
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